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子育ての成功とは 

 親なら誰しも「子育ての成功」「子育てがうまくいくこと」を望んでいるはずです。

 

 そもそも「子育ての成功」とは、どのようなことなのでしょうか?

 

・「自分のことが自分できる」

 

・「親孝行な子に育ち家業を継いでくれる」

 

・「一流の大学に合格して一流の会社に就職して豊かな生活ができる」

 

・「健康で思いやりのある子に育ち、親元にいてくれることが一番」…  

 

 いろいろな考え方があります。

 

 そこで、まず「自分なりの子育ての成功」ーどんな子に育ったら子育ての成功といえるのかー、いわば「どんな子に育てたいか」ー子育てのビジョンーを明確にもつ必要があります。

 

 「協力しあえる子や思いやりのある子に育てたい」ならば、お手伝いをしっかりとさせるでしょう。テレビやゲームにかまけてお手伝いをしない場合は叱責の対象となるでしょう。「賢い子に育てたい」ならば、絵本を読み聞かせて読書好きに育てたり、親自身がそばにいて教えたり、塾に通わせたりするでしょう。こうして働きかけを受けた子どもは、その方向へ成長していくわけです。

 

 つまり、親が心から大切に思っていることを明確化した「子育てのビジョン」をもつことで、子どもをその方向へ成長させることができるのです。

 

 親が心底大切に思っていることは、子どもにも迫力をもって伝わります。流行や周囲の価値観によって右往左往することなく、一貫して働きかけることができます。

 

 さらに、そうしたビジョンをもつことで、そのビジョンを達成するのに必要な情報も集まりやすくなります。

 

 もし子育てのビジョンが明確でなかったら、子どもにどんな模範を示したらよいのか、子どものどんな言動をほめ、どんな言動を叱ったらよいのか、親自身もあいまいになってしまいます。賞罰の基準も、流行や周囲の価値観、そのときの気分にすら左右され、行き当たりばったりの一貫性のないものになりがちです。

  夫婦で大切にしたい価値観ー子育てのビジョンーが違う場合も問題です。一方が「勉強しなさい」といい、一方は「勉強より家の手伝いをしなさい」というならば、子どもはとまどってしまいます。

 

 ぜひとも夫婦で「どんな子に育てたいのか」ー子育てのビジョンーを話し合って決めておきましょう。
 

 たとえば、わが家のケースですが、夫婦で話し合った結果、次のようになりました。

■子育てのビジョン「どんな子に育てたいか」ーわが家のケースー  

 

1 思いやりのある子(相手の気持ちが分かる)

 

2 元気で明るい子(健康で前向きに考えられる)

 

3 あいさつがきちんとできる子(おはよう・いただきます・いってきます・ただいま・おやすみなさい……)

 

4 しつけの身についた子(靴をそろえる、ありがとう・ごめんなさいを言える)

 

5 賢い子

 

6 段取りのできる子(計画する力)

 

7 自分で自分の身を守れる子(危険を予知し避けたり、心身や財産を安全に守ったりする力)

 

8 他者と協力する力(共同体感覚・社会性・協調性)
 

  短くは、「かしこく・つよく・あたたかく」と語呂よく言っています。 

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